

沙漠は海、ラクダは舟 (シリア)
ギザの町から近づくにつれ山のように見えてくる三大ピラミッド。かつてサハラを旅してきた者 には、大海に浮かぶ島に見えただろう。 いま、ギザのラクダは観光客の小さなクルーズ船として活躍している。


成長の場(シリア)
見渡す限り地平線が広がるシリア沙漠に 二千年来変わらぬ遊牧生活の中で遊ぶ 子どもたち。 生きる知恵と強さとやさしさは この「沙漠」という偉大な教師の もとで育っていく。


マコラ・マーケット(ガーナ)
人々の生活に密着したマコラ・マーケットは、首都アクラの中心部にあった。 混雑の中、頭上で運ばれていくニワトリの鳴き声は、威勢のいいマーケット・マミーたちの 呼び声に、かき消されていた。


セイロンティー(スリランカ)
高原を覆う茶畑の中で、にぎやかに茶摘みをする女性たち。イギリス植民地時代に開発された プランテーションに南インドから連れて来られた タミル人たちが、今でも茶畑の中に住み、 茶摘みの仕事をしている。 セイロンティー。 上質な香りは、ここから世界中に送り出されて いる。


刻まれた未来(スリランカ)
特別支援学級で女の子が算数のプリントに取り組んでいた。スリランカ東岸のこの小学校はスマトラ沖地震で被災していた。 「子どもたちは未来」と言った校長先生が壁の大きなプレートに案内してくれた。プレートには 犠牲になった100名以上の生徒の名が刻まれていた。


102歳のご冥福をお祈りいたします。
毎年お写真を撮らせていただいていました。 その度に、凛としたお姿、お言葉に背筋が伸びる思いでした。 このお写真は100歳の時、ご先祖にゆかりのある 桜の森の中腹でした。 先月、とうとうお別れがきました。 お迎えが来る直前まで、ご家族とお話されていたそうです。...


「安心」ザンビア
アフリカ南部の内陸国・ザンビア。 貧国だが平和で、国民性は穏やかだ。 人々がくつろぐ昼下がりの店の前で、 子どもが棒で穴堀に夢中になっていた。 母親だけでなく、みんなに見守られ、 この子は「安全」という環境の中にいた。


難民というステイタス(イラン)
戦禍の中の家から逃げ、国境の沙漠にある難民キャンプにたどり着いた母と娘。 ”難民”には生き延びるための保護が与えられねばならず、それは私たちの世界の役目でもある。 必要な物を尋ねると「家に帰って普通の生活に戻りたいだけなんだ」と言っただけだった。


おおらかな時間の中で(シリア)
古代シリア神殿からギリシャ神殿、キリスト教会へ。 そして今、イスラム第4の聖地となっているダマスカスのウマイヤドモスク。 堂内には洗礼者ヨハネの聖堂もあり、古い歴史の流れが漂っている。広い中庭では、礼拝についてきた子どもたちがのびのびと遊んでいた。


「ミコノスのママ」ギリシャ
白壁の町と、丘に立ち並ぶ風車とが印象的な エーゲ海の観光地ミコノス島。 白壁の路地の奥へ進むと、日陰でお土産品の セーターを編んでいる女性がいた。 静寂の中、彼女はお腹のベビーとの会話を 楽しんでいるかのように見えた。