アラビアの幻相【イエメン】首都サヌアのスーク(市場)の昼下がり、“彼らの誇り“と言う短刀、ジャンビーヤを腰に、頬を膨らませた男たちがくつろいでいた。カートと呼ばれる若葉を噛んでいるのだ。イエメンの男たちの嗜好品で、噛むと覚醒作用がある。おびただしい数の死者と難民を出し続けて8年目のイエメンにおいて、泥沼の内戦の日々は、もはやカートによる幻覚ではない。©Mitsuya Watanabe
首都サヌアのスーク(市場)の昼下がり、“彼らの誇り“と言う短刀、ジャンビーヤを腰に、頬を膨らませた男たちがくつろいでいた。カートと呼ばれる若葉を噛んでいるのだ。イエメンの男たちの嗜好品で、噛むと覚醒作用がある。おびただしい数の死者と難民を出し続けて8年目のイエメンにおいて、泥沼の内戦の日々は、もはやカートによる幻覚ではない。©Mitsuya Watanabe