やすらぎカフェ(シリア)
古代から現在まで続く都市としては世界最古と言われるダマスカス。 その旧市街、日差しを避けた裏通りにあるのがこのカフェだ。 意匠をこらしたデザインのアルギーレ(水パイプ)で水たばことおしゃべりを楽しむ、このような時間を人々はラーハ(安らぎ)と呼んで大切にしてきた。...
木かげの時間【タイ】
タイの田舎、人々が木かげで涼んでいる。 黄衣の若い僧侶の後ろには編み物をする女性がいた。 タイでは、成人男子の仏教徒は出家し、基本三カ月間の仏道に入る。 世俗の世界と修行の世界の時間が同じ日常風景の中で 流れていた。 ©Mitsuya Watanabe
フェリーの行方【ギリシャ】
ギリシャ最大の港・ピレウスから早朝に出港したフェリーでくつろぐ若者たち。 おだやかな朝の日差しと、エーゲ海のやさしい風を感じながら彼らが楽しんでいたのは、船上の平和なひとときと解放された自由な時間に違いない。 ©Mitsuya Watanabe
理不尽の増加【クルド難民】
女性や子どもたちを乗せたダンプトラックが次々とやってくる。 故郷のクルディスタンから追い出された彼らの新天地は、沙漠の難民キャンプだ。 いまや、“グローバル化”とは、難民の増加とウイルスの感染症拡大を意味しているかのようだ。 ©Mitsuya Watanabe